|
[ti:] |
|
[ar:] |
|
[al:] |
| [00:38.60] |
誰(だれ)もない遊園地(ゆうえんち)にひとりきり、小(ちい)さな子(こ)が泣(な)きじゃくってた |
| [00:43.91] |
踵(きびす)を返(かえ)さず場(ば)をあとにした、僕(ぼく)には関係(かんけい)ない事(こと)だ |
| [00:49.10] |
そうそう、そこでじっとパパ(ぱぱ)のお迎(むか)えを待(ま)ってなよ |
| [00:53.87] |
「どこだろう」と言(い)いながらその子(こ)は立(た)ち去(さ)った |
| [00:59.15] |
昔(むかし)、知(し)らない場所(ばしょ)で落(おと)し物(もの)し泣(な)き顔晒(がおさら)し手(て)を引(ひ)かれ |
| [01:04.33] |
白皙(はくせき)の魔法使(まほうつか)いに助(たす)けられたっけな |
| [01:09.36] |
あの人(ひと)のようであれば、僕(ぼく)を助(たす)けて救世主(きゅうせいしゅ) |
| [01:14.59] |
時計(とけい)は静(しず)かに笑(わら)う |
| [01:22.07] |
散開星団(さんかいせいだん)とはしゃぐ至高(しこう)のフェアリーランド |
| [01:27.46] |
昔日(せきじつ)に見向(みむ)きもせず |
| [01:32.70] |
ヒビ(ひび)の入(はい)った硝子(がらす)の靴(くつ)は遠(とお)ざかる |
| [01:37.53] |
まだ奇譚(きたん)の事始(ことはじ)め |
| [01:43.46] |
|
| [02:04.28] |
誰(だれ)もない街(まち)の中(なか)で躓(つまづ)いて、草臥(くたび)れたお人形拾(にんぎょうひろ)う |
| [02:09.55] |
なぜだか手放(てばな)せなかったんだ、お荷物(にもつ)になるだけだろうに |
| [02:14.84] |
奇妙(きみょう)な行動(こうどう)に自分(じぶん)でも苦(にが)く笑(わら)いたいよ |
| [02:19.42] |
けれどそれも出来(でき)ぬ程退路(ほどたいろ)を断(た)たれてた |
| [02:24.61] |
そして再(ふたた)び歪(ゆが)み始(はじ)める空(そら)、望遠鏡(ぼうえんきょう)を捨(す)て去(さ)って |
| [02:29.94] |
ぼろぼろの人形(にんぎょう)だけ抱(かか)え走(はし)り出(だ)してた |
| [02:34.96] |
早(はや)く助(たす)けて救世主(きゅうせいしゅ)、幼(おさな)い声(こえ)がそれに被(かぶ)る |
| [02:40.20] |
時計(とけい)は針進(はりすす)める |
| [02:47.85] |
惑星(わくせい)を打(う)ち落(お)とす非常(ひじょう)のネバーランド |
| [02:53.08] |
罵倒(ばとう)にも背中見(せなかみ)せず |
| [02:58.35] |
散(ち)らばった鏡見(かがみみ)て指先凍(ゆびさきこお)る |
| [03:03.23] |
今奇譚(いまきたん)の中盤戦(ちゅうばんせん) |
| [03:08.91] |
|
| [03:29.61] |
昔(むかし)、知(し)らない場所(ばしょ)で落(おと)し物(もの)し泣(な)き顔晒(がおさら)し手(て)を引(ひ)かれ |
| [03:34.80] |
白皙(はくせき)の魔法使(まほうつか)いに助(たす)けられたっけな |
| [03:39.99] |
あの人(ひと)は此処(ここ)に来(こ)ない、誰(だれ)だったか思(おも)い出(だ)したんだ |
| [03:45.28] |
今君(いまきみ)を助(たす)けに行(い)くよ |
| [03:50.30] |
伸(の)びた影(かげ)を踏(ふ)む最後(さいご)のワンダーランド |
| [03:55.48] |
呼吸(こきゅう)など意識(いしき)もせず |
| [04:00.60] |
尋(たず)ねるよ、あなたの落(お)としたものはこれですか |
| [04:05.44] |
「ああ、もう何(なに)も要(い)りません」 |
| [04:08.52] |
12時(じ)の鐘響(かねひび)く最後(さいご)のワンダーランド |
| [04:13.44] |
懐(なつ)かしい重(おも)さ戻(もど)る |
| [04:18.72] |
告(つ)げられる「全(まった)く、君(きみ)には敵(かな)わないな」 |
| [04:23.70] |
奇譚(きたん)の結(むす)び聞(き)かせて |
