人間失格

人間失格

歌名 人間失格
歌手 小野大輔
专辑 人間失格
原歌词
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[00:01.18] 海王社文庫 
[00:04.33] 人間失格
[00:07.18] 太宰治
[00:09.24] 朗読 小野大輔
[00:13.33]
[00:14.77] こうこは、どうこの細道じゃ?
[00:19.60] こうこは、どうこの細道じゃ?
[00:24.14] 哀れな童女の歌声が、幻聴のように、かすかに遠くから聞えます。
[00:33.03] 不幸。この世には、さまざまの不幸な人が、いや、不幸な人ばかり、と言っても過言ではないでしょうが、
[00:45.29] しかし、その人たちの不幸は、所謂(いわゆる)世間に対して堂々と抗議が出来、
[00:53.37] また「世間」もその人たちの抗議を容易に理解し同情します。
[00:59.95] しかし、自分の不幸は、すべて自分の罪悪からなので、誰にも抗議の仕様が無いし、
[01:09.64] また口ごもりながら一言でも抗議めいた事を言いかけると、ヒラメならずとも世間の人たち全部、
[01:18.65] よくもまあそんな口がきけたものだと呆(あき)れかえるに違いないし、
[01:23.59] 自分はいったい俗にいう「わがままもの」なのか、またはその反対に、気が弱すぎるのか、
[01:31.91] 自分でもわけがわからないけれども、とにかく罪悪のかたまりらしいので、
[01:39.17] どこまでも自から(おのずから)どんどん不幸になるばかりで、
[01:44.21] 防ぎ止める具体策など無いのです。
[01:47.81] 自分は立って、取り敢えず何か適当な薬をと思い、
[01:54.55] 近くの薬屋にはいって、そこの奥さんと顔を見合せ、
[01:59.87] 瞬間、奥さんは、フラッシュを浴びたみたいに首をあげ眼を見はり、
[02:05.91] 棒立ちになりました。しかし、その見はった眼には、驚愕の色も嫌悪の色も無く、
[02:15.13] ほとんど救いを求めるような、慕うような色があらわれているのでした。
[02:21.75] ああ、このひとも、きっと不幸な人なのだ、不幸な人は、
[02:29.85] ひとの不幸にも敏感なものなのだから、と思った時、ふと、
[02:35.55] その奥さんが松葉杖(まつばづえ)をついて危かしく立っているのに気がつきました。
[02:41.81] 駈け寄りたい思いを抑えて、なおもその奥さんと顔を見合せているうちに涙が出て来ました。
[02:51.34] すると、奥さんの大きい眼からも、涙がぽろぽろとあふれて出ました。
[02:59.02] それっきり、一言も口をきかずに、自分はその薬屋から出て、
[03:07.25] よろめいてアパートに帰り、ヨシ子に塩水を作らせて飲み、黙って寝て、
[03:14.64] 翌る日も、風邪気味だと嘘をついて一日一ぱい寝て、
[03:20.52] 夜、自分の秘密の喀血がどうにも不安でたまらず、起きて、あの薬屋に行き、
[03:29.67] こんどは笑いながら、奥さんに、実に素直に今までのからだ具合いを告白し、相談しました。
[03:39.80] 「お酒をおよしにならなければ」
[03:42.71] 自分たちは、肉身のようでした。
[03:47.11] 「アル中になっているかも知れないんです。いまでも飲みたい」
[03:52.89] 「いけません。私の主人も、テーベのくせに、菌を酒で殺すんだなんて言って、
[04:00.16] 酒びたりになって、自分から寿命をちぢめました」
[04:04.51] 「不安でいけないんです。こわくて、とても、だめなんです」
[04:12.15] 「お薬を差し上げます。お酒だけは、およしなさい」
[04:17.41] 奥さん「未亡人で、男の子がひとり、それは千葉だかどこだかの医大にはいって、
[04:26.52] 間もなく父と同じ病いにかかり、休学入院中で、
[04:31.72] 家には中風の舅(しゅうと)が寝ていて、奥さん自身は五歳の折、
[04:37.65] 小児(しょうに)痲痺(まひ)で片方の脚が全然だめなのでした」は、松葉杖をコトコトと突きながら、
[04:46.24] 自分のためにあっちの棚、こっちの引出し、いろいろと薬品を取そろえてくれるのでした。
[04:54.64] これは、造血剤。
[04:58.73] これは、ヴィタミンの注射液。注射器は、これ。
[05:05.16] これは、カルシウムの錠剤。胃腸をこわさないように、ジアスターゼ。
[05:11.83] これは、何。これは、何、と五、六種の薬品の説明を愛情こめてしてくれたのですが、
[05:20.46] しかし、この不幸な奥さんの愛情もまた、自分にとって深すぎました。
[05:27.97] 最後に奥さんが、これは、どうしても、なんとしてもお酒を飲みたくて、
[05:35.44] たまらなくなった時のお薬、と言って素早く紙に包んだ小箱。
[05:41.51] モルヒネの注射液でした。
[05:44.91] 酒よりは、害にならぬと奥さんも言い、自分もそれを信じて、
[05:51.77] また一つには、酒の酔いもさすがに不潔に感ぜられて来た矢先でもあったし、
[05:58.43] 久し振りにアルコールというサタンからのがれる事の出来る喜びもあり、
[06:04.13] 何の躊躇(ちゅうちょ)も無く、自分は自分の腕に、そのモルヒネを注射しました。
[06:12.31] 不安も、焦燥(しょうそう)も、はにかみも、綺麗(きれい)に除去せられ、
[06:18.63] 自分は甚だ陽気な能弁家になるのでした。そうして、その注射をすると自分は、
[06:28.36] からだの衰弱も忘れて、漫画の仕事に精が出て、
[06:32.60] 自分で画きながら噴き出してしまうほど珍妙な趣向が生れるのでした。
[06:39.69] 一日一本のつもりが、二本になり、四本になった頃には、
[06:47.95] 自分はもうそれが無ければ、仕事が出来ないようになっていました。
[06:52.81] 「いけませんよ、中毒になったら、そりゃもう、たいへんです」
[06:59.19] 薬屋の奥さんにそう言われると、
[07:01.89] 自分はもうかなり{可成り}の中毒患者になってしまったような気がして来て、
[07:07.12] (自分は、ひとの暗示に実にもろくひっかかるたちなのです。
[07:12.96] このお金は使っちゃいけないよ、と言っても、お前の事だものなあ、
[07:19.48] なんて言われると、何だか使わないと悪いような、期待にそむくような、
[07:26.10] へんな錯覚が起って、必ずすぐにそのお金を使ってしまうのでした)その中毒の不安のため、
[07:36.66] かえって薬品をたくさん求めるようになったのでした。
[07:41.35] 「たのむ! もう一箱。勘定は月末にきっと払いますから」
[07:47.78] 「勘定なんて、いつでもかまいませんけど、警察のほうが、うるさいのでねえ」
[07:55.72] ああ、いつでも自分の周囲には、何やら、濁って暗く、うさん臭い日蔭者の気配がつきまとうのです。
[08:06.84] 「そこを何とか、ごまかして、たのむよ、奥さん。キスしてあげよう」
[08:13.27] 奥さんは、顔を赤らめます。
[08:16.81] 自分は、いよいよつけ込み、
[08:19.87] 「薬が無いと仕事がちっとも、はかどらないんだよ。
[08:24.35] 僕には、あれは強精剤みたいなものなんだ」
[08:29.32] 「それじゃ、いっそ、ホルモン注射がいいでしょう」
[08:32.91] 「ばかにしちゃいけません。お酒か、そうでなければ、
[08:36.54] あの薬か、どっちかで無ければ仕事が出来ないんだ」
[08:40.88] 「お酒は、いけません」
[08:44.57] 「そうでしょう? 僕はね、あの薬を使うようになってから、
[08:49.21] お酒は一滴も飲まなかった。おかげで、からだの調子が、とてもいいんだ。
[08:55.71] 僕だって、いつまでも、下手くそな漫画などをかいているつもりは無い、
[09:01.93] これから、酒をやめて、からだを直して、勉強して、きっと偉い絵画きになって見せる。
[09:08.98] いまが大事なところなんだ。だからさ、ね、おねがい。キスしてあげようか」
[09:17.31] 奥さんは笑い出し、
[09:20.21] 「困るわねえ。中毒になっても知りませんよ」
[09:25.77] コトコトと松葉杖の音をさせて、その薬品を棚から取り出し、
[09:31.56] 「一箱は、あげられませんよ。すぐ使ってしまうのだもの。半分ね」
[09:40.51] 「ケチだなあ、まあ、仕方が無いや」
[09:46.11] 家へ帰って、すぐに一本、注射をします。
[09:52.00] 「痛くないんですか?」
[09:55.19] ヨシ子は、おどおど自分にたずねます。
[09:59.45] 「それあ痛いさ。でも、仕事の能率をあげるためには、
[10:04.96] いやでもこれをやらなければいけないんだ。
[10:08.67] 僕はこの頃、とても元気だろう? さあ、仕事だ。仕事、仕事」とはしゃぐのです。
[10:18.38] 深夜、薬屋の戸をたたいた事もありました。
[10:23.75] 寝巻姿で、コトコト松葉杖をついて出て来た奥さんに、
[10:28.95] いきなり抱きついてキスして、泣く真似をしました。
[10:34.00] 奥さんは、黙って自分に一箱、手渡しました。
[10:39.29] 薬品もまた、焼酎同様、いや、それ以上に、いまわしく不潔なものだと、
[10:48.44] つくづく思い知った時には、既に自分は完全な中毒患者になっていました。
[10:55.09] 真に、恥知らずの極(きわみ)でした。自分はその薬品を得たいばかりに、
[11:04.29] またも春画のコピイをはじめ、そうして、
[11:08.07] あの薬屋の不具の奥さんと文字どおりの醜関係をさえ結びました。
[11:15.00] 死にたい、いっそ、死にたい、もう取返しがつかないんだ、どんな事をしても、
[11:26.03] 何をしても、駄目になるだけなんだ、恥の上塗りをするだけなんだ、
[11:31.40] 自転車で青葉の滝など、自分には望むべくも無いんだ、ただけがらわしい罪にあさましい罪が重なり、
[11:40.26] 苦悩が増大し強烈になるだけなんだ、死にたい、死ななければならぬ、
[11:48.10] 生きているのが罪の種なのだ、などと思いつめても、やっぱり、
[11:56.08] アパートと薬屋の間を半狂乱の姿で往復しているばかりなのでした。
[12:02.81] いくら仕事をしても、薬の使用量もしたがってふえているので、
[12:08.92] 薬代の借りがおそろしいほどの額にのぼり、奥さんは、自分の顔を見ると涙を浮べ、自分も涙を流しました。
[12:21.69] 地獄。この地獄からのがれるための最後の手段、これが失敗したら、
[12:31.29] あとはもう首をくくるばかりだ、という神の存在を賭ける(かける)ほどの決意を以って(もって)、
[12:38.52] 自分は、故郷の父あてに長い手紙を書いて、
[12:43.41] 自分の実情一さいを(女の事は、さすがに書けませんでしたが)告白する事にしました。
[12:53.44] しかし、結果は一そう悪く、待てど暮せど何の返事も無く、
[13:01.07] 自分はその焦燥と不安のために、かえって薬の量をふやしてしまいました。
[13:08.27] 今夜、十本、一気に注射し、そうして大川に飛び込もうと、ひそかに覚悟を極めたその日の午後、
[13:19.00] ヒラメが、悪魔の勘で(かぎつけた)嗅ぎつけたみたいに、堀木を連れてあらわれました。
[13:26.92] 「お前は、喀血したんだってな」
[13:32.80] 堀木は、自分の前にあぐらをかいてそう言い、
[13:36.63] いままで見た事も無いくらいに優しく(ほほえみ)微笑みました。
[13:41.29] その優しい微笑が、ありがたくて、うれしくて、自分はつい顔をそむけて涙を流しました。
[13:52.35] そうして彼のその優しい微笑一つで、自分は完全に打ち破られ、葬り去られてしまったのです。
[14:02.85] 自分は自動車に乗せられました。とにかく入院しなければならぬ、
[14:11.44] あとは自分たちにまかせなさい、とヒラメも、しんみりした口調で、
[14:17.02] (それは慈悲深いとでも形容したいほど、もの静かな口調でした)自分にすすめ、
[14:25.88] 自分は意志も判断も何も無い者の如く、
[14:30.93] ただメソメソ泣きながら唯々諾々と二人の言いつけに従うのでした。
[14:37.54] ヨシ子もいれて四人、自分たちは、ずいぶん永いこと自動車にゆられ、
[14:45.25] あたりが薄暗くなった頃、森の中の大きい病院の、玄関に到着しました。
[14:53.20] サナトリアムとばかり思っていました。
[14:57.56] 自分は若い医師のいやに物やわらかな、鄭重(ていちょう)な診察を受け、それから医師は、
[15:06.54] 「まあ、しばらくここで静養するんですね」
[15:11.55] と、まるで、はにかむように微笑して言い、ヒラメと堀木とヨシ子は、
[15:18.10] 自分ひとりを置いて帰ることになりましたが、
[15:21.46] ヨシ子は着換の衣類をいれてある風呂敷包を自分に手渡し、
[15:27.19] それから黙って帯の間から注射器と使い残りのあの薬品を差し出しました。
[15:35.03] やはり、強精剤だとばかり思っていたのでしょうか。
[15:41.36] 「いや、もう要らない」
[15:45.25] 実に、珍らしい事でした。すすめられて、それを拒否したのは、
[15:53.25] 自分のそれまでの生涯に於いて、その時ただ一度、といっても過言でないくらいなのです。
[16:01.19] 自分の不幸は、拒否の能力の無い者の不幸でした。すすめられて拒否すると、
[16:09.99] 相手の心にも自分の心にも、永遠に修繕し得ない白々しいひび割れが出来るような恐怖におびやかされているのでした。
[16:20.43] けれども、自分はその時、あれほど半狂乱になって求めていたモルヒネを、
[16:28.70] 実に自然に拒否しました。ヨシ子の謂わば「神の如き無智」に撃たれたのでしょうか。
[16:38.89] 自分は、あの瞬間、すでに中毒でなくなっていたのではないでしょうか。
[16:46.48] けれども、自分はそれからすぐに、あのはにかむような微笑をする若い医師に案内せられ、
[16:55.10] ある病棟にいれられて、ガチャンと鍵(かぎ)をおろされました。脳病院でした。
[17:04.27] 女のいないところへ行くという、あのジアールを飲んだ時の自分の愚かなうわごとが、
[17:13.22] まことに奇妙に実現せられたわけでした。その病棟には、男の狂人ばかりで、
[17:22.89] 看護人も男でしたし、女はひとりもいませんでした。
[17:28.51] いまはもう自分は、罪人どころではなく、狂人でした。
[17:36.15] いいえ、断じて自分は狂ってなどいなかったのです。
[17:41.84] 一瞬間といえども、狂った事は無いんです。けれども、ああ、狂人は、たいてい自分の事をそう言うものだそうです。
[17:57.13] つまり、この病院にいれられた者は気違い、いれられなかった者は、ノーマルという事になるようです。
[18:06.35] 神に問う。無抵抗は罪なりや?
[18:13.84] 堀木のあの不思議な美しい微笑に自分は泣き、判断も抵抗も忘れて自動車に乗り、
[18:25.28] そうしてここに連れて来られて、狂人という事になりました。いまに、ここから出ても、
[18:36.02] 自分はやっぱり狂人、いや、癈人(はいじん)という刻印を額に打たれる事でしょう。
[18:46.59] 人間、失格。
[18:51.65] もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました。
歌词翻译
[00:01.18] 海王社文库
[09:01.93] 往下戒酒,养好身体,用用功,一定能成为了不起的画家。
[00:04.33] 人间失格
[08:06.84] “那方面就请你想办法遮掩了,拜托了,太太!给你一个吻!”
[00:07.18] 太宰治
[09:08.98] 眼下正是关键的时候。呐,求你了,吻一下!”
[00:09.24] 朗读 小野大辅
[08:13.27] 太太红了脸。
[00:14.77] 这是哪里的小路?
[08:16.81] 我越来越得寸进尺。
[09:17.31] 太太笑了起来。
[00:19.60] 这是哪里的小路?
[08:19.87] “没药,工作寸步难行。
[09:20.21] “伤脑筋啊,上瘾我可不管哟!”
[00:24.14] 哀婉的童女歌声如幻听一般从远方隐约传来。
[08:24.35] 那东西对我好像是壮阳药。”
[09:25.77] 说着,太太“咚咚”拄着拐杖,从货架中取出药品。
[08:29.32] “那么干脆打荷尔蒙算了。”
[09:31.56] “一盒不能给的,给了一下就用光了。一半吧!”
[08:32.91] “别拿我开心。酒,
[00:33.03] 不幸。即便说这世上有各种各样不幸的人,不,即便说全都是不幸的人恐怕也不为过。
[08:36.54] 或者那种药,两个少一个就工作不了。”
[09:40.51] “小气!也罢,算了。”
[08:40.88] “酒不行。”
[08:44.57] “是吧?我嘛,用了那药之后,
[00:45.29] 可是,那些的不幸可以用来向世人提出堂堂正正的**,
[09:46.11] 回到家,迫不及待地打上一针。
[08:49.21] 一滴酒都没有喝过。结果,身体情况好得很。
[09:52.00] “不痛吗?”
[00:53.37] 而人世也容易理解和同情那些人的不幸。
[09:55.19] 佳子战战兢兢地问。
[08:55.71] 我也不打算老画那些一塌糊涂的漫画,
[09:59.45] “痛是痛的。不过,为了提高工作效率,
[00:59.95] 但自己的不幸统统属于自己的罪恶,向谁也**不得。
[01:09.64] 而若嗫喏着哪怕说出一句有**意味的话,那么不仅比目鱼,人世所有人都
[01:18.65] 必定目瞪口呆的说“你居然好意思这么说!”
[01:23.59] 而自己也不明白自己究竟是通常所说的“固执任性”还是相反“软弱可欺”。
[01:31.91] 不过反正像是罪恶的几何体,
[01:39.17] 只能永无止境的迅速不幸下去,
[01:44.21] 没有具体的阻止对策。
[01:47.81] 我站起身,打算姑且买点儿合适的药。
[01:54.55] 当我走进近处的药店同站在那里的老板太太四目相对那一瞬间,
[01:59.87] 老板太太像被闪光灯照了一下似得抬起头,瞪圆眼睛,
[02:05.91] 像木棍一样呆立不动。可是,那瞪圆的眼睛里没有惊愕之色也没有嫌恶之色,
[02:15.13] 流露出的几乎是既像求救又像倾慕的神色。
[02:21.75] 啊,此人也一定是个不幸的人。
[02:29.85] 因为不幸的人对不幸的人很敏感。我正这么想着,忽然
[02:35.55] 发觉药店的太太拄着拐杖勉勉强强站在那里。
[02:41.81] 我克制住恨不得跑过去的冲动,仍和太太面面相觑。相觑之间,眼泪流了出来。
[02:51.34] 随即,对方的大眼睛里也有泪珠涟涟而下。
[02:59.02] 我就那样一句话也没说就走出了药房,
[03:07.25] 踉踉跄跄返回住处,让佳子做盐水喝了,默默躺下。
[03:14.64] 第二天也躺着,说有点感冒,躺了一整天。
[03:20.52] 到了夜晚,自己的咯血实在太让我不安了,起身走去那家药房。
[03:29.67] 这回笑着向药店的太太老老实实坦白了自己至今的身体情况,和她商量。
[03:39.80] “酒不戒掉是不行的。”
[03:42.71] 两人就像骨肉至亲似得。
[03:47.11] “可能是酒精中毒了,现在都想喝。”
[03:52.89] “不能喝了。我丈夫也是,肺结核,却说什么用酒杀菌,
[04:00.16] 简直泡在酒里,自行缩短了寿命。”
[04:04.51] “心里不安的不得了。害怕,害怕的不行。”
[04:12.15] “给你拿药,酒务必戒掉。”
[04:17.41] 太太(未亡人。有一个男孩,进了千叶或哪里的医科大学,
[04:26.52] 不久得了和父亲一样的病,正休学住院。
[04:31.72] 家里躺着中风的公公。太太本人五岁那年因
[04:37.65] 患小儿麻痹症,一条腿完全不顶用了。)“咚咚”拄着拐杖,
[04:46.24] 从那个货架这个抽屉里为我凑齐各种药品。
[04:54.64] 这是造血剂。
[04:58.73] 这是维生素注射液。注射器么,这个。
[05:05.16] 这是钙片。这叫淀粉酶,保护肠胃。
[05:11.83] 太太怀着爱心向我介绍了五六种药,这是什么,这是什么。
[05:20.46] 可是,对于我,这位不幸的太太的爱心也过于深了。
[05:27.97] 最后,太太说这是实在想喝酒想的受不了时的药。
[05:35.44] 说着迅速递给我一个用纸包着的小盒。
[05:41.51] **注射液。
[05:44.91] 太太说害处没有酒大,我也信了。
[05:51.77] 加上一来正是我觉得醉酒到底不洁净的时候,
[05:58.43] 二来又可以久违地体味逃离酒精这个撒旦的欢欣,
[06:04.13] 于是毫不迟疑地往自己手臂上打了**。
[06:12.31] 不安也好焦躁也好羞赦也好,统统不翼而飞,
[06:18.63] 自己成了神采飞扬的雄辩家。而且,打完之后,
[06:28.36] 身体的衰弱也忘了,画漫画也来劲了,
[06:32.60] 画的也是妙趣横生,几乎边画边笑出声来。
[06:39.69] 本来一天一支,后来变成两支。到变成四支的时候,
[06:47.95] 我已经离开它就没法工作了。
[06:52.81] “不行啊!上瘾了,那可不得了的!”
[06:59.19] 经药店的太太那么一说,
[07:01.89] 我开始觉得自己已经成了相当严重的瘾君子
[07:07.12] (我非常容易受别人暗示的影响。
[07:12.96] 就算不让我花那笔钱,而若又说那毕竟是你的事,
[07:19.48]
[07:26.10] 我就产生一种奇怪的错觉,觉得不花对不起人家,结果必定很快花掉。)而对于中毒的不安,
[07:36.66] 反而使我需求更多的**。
[07:41.35] “求你了!再来一盒,帐肯定月底还清。”
[07:47.78] “帐那玩意儿,什么时候都没关系。问题是警察那边麻烦。”
[07:55.72] 啊,自己周围,好像总是有浑浊,黑暗,形迹可疑,见不得光的东西如影随形。
[10:04.96] 不愿意也非得用这个。
[10:08.67] 近来我精神的很吧?好了,工作,工作,工作!”我撒起欢儿来。
[10:18.38] 有时甚至深夜敲起药店的门。
[10:23.75] 太太一身睡衣“咚咚”拄着拐杖出来。
[10:28.95] 我猛地扑上去吻一口,做出哭相。
[10:34.00] 太太默默递过一盒。
[10:39.29] **和烧酒同样,不,比烧酒还要卑劣和污秽
[10:48.44] 及至真正觉悟之时,我已经成为了彻头彻尾的瘾君子。
[10:55.09] 简直无耻到了极点。为了得到那种药物,
[11:04.29] 我重新开始临摹春宫画,
[11:08.07] 甚至同药店的残疾太太有了春宫画上的丑陋关系。
[11:15.00] 想死,一死了之!已经无可救药了。无论做什么事,
[11:26.03] 无论做什么都是徒劳,只能耻上加耻。
[11:31.40] 骑自行车游青叶瀑布对我已无从谈起。我身上只是污秽的罪与卑鄙的罪,
[11:40.26] 苦恼有增无已。想死,必须死。
[11:48.10] 活着是罪恶之源,虽然我已一门心思想到这个地步,
[11:56.08] 但还是以半疯模样在住处与药店之间来来去去。
[12:02.81] 由于药物用量随之变多,再工作钱也不够,
[12:08.92] 欠的药费已达惊人的额度。太太一见我就眼泪汪汪。我也流下泪来。
[12:21.69] 地狱。我决定采取逃离地狱的最后手段。这个失败了,
[12:31.29] 往下只有上吊自尽。我以相信神之存在那样的决心给
[12:38.52] 老家的父亲写了一封长信,
[12:43.41] 把自己的实际情况(女人的事到底没敢写)一五一十坦白一遍。
[12:53.44] 但结果更糟,左等右盼也毫无回音。
[13:01.07] 由于焦躁和不安,药量反而增加了。
[13:08.27] 今天一气注射十支,然后跳进大河——就在我悄然这么下定决心的下午,
[13:19.00] 比目鱼好像用恶魔的鼻子嗅了出来,领着崛木出现了。
[13:26.92] “你,听说你咯血了。”
[13:32.80] 崛木在我的面前盘腿坐着,
[13:36.63] 现出过去从没有过的友善的微笑。
[13:41.29] 那友善的微笑让我感激和高兴,不由得背过脸去掉下眼泪。
[13:52.35] 这么着,我被他那友善的微笑——仅仅一个微笑——彻底打翻,葬送了。
[14:02.85] 我被送上汽车。反正先住院再说,
[14:11.44] 下面的事交给我们就好了!比目鱼也以凄婉的语调
[14:17.02] (语调是那般沉静,简直可以形容为大慈大悲)劝我住院
[14:25.88] 我就像一个没有意志没有判断力什么也没有的人,
[14:30.93] 只是抽抽搭搭唯唯诺诺对两人言听计从。
[14:37.54] 加上佳子,我们四人在汽车上摇晃了很长时间。
[14:45.25] 当四周有些昏暗的时候,到达树林中一家大医院的门口。
[14:53.20] 我以为是一家疗养院。
[14:57.56] 我接受一位年轻医师不无过分的温柔而郑重的诊断。
[15:06.54] “啊,现在这里静养一段时间吧?”
[15:11.55] 医师腼腆似得笑着说。比目鱼,崛木和佳子
[15:18.10] 准备把我一个人留下回去。
[15:21.46] 佳子把包有替换衣物的包袱交给我,
[15:27.19] 又默默从和服腰带间把注射器和用剩下的药物递过来。
[15:35.03] 莫非她仍以为是强壮剂?
[15:41.36] “不,不要了。”
[15:45.25] 这实在是稀罕事。被劝而予以拒绝,
[15:53.25] 在我迄今为止的人生中,说仅此一次也不过分。
[16:01.19] 我的不幸,是没有拒绝能力之人的不幸。
[16:09.99] 夜晚拒绝别人的劝说会在对方心里留下永远无法修复的苍白的裂痕——我始终被这样的恐惧弄得提心吊胆。
[16:20.43] 然而,自己那是十分自然地拒绝了使自己几乎发狂般追求的**。
[16:28.70] 是被佳子【神一般的无智】所打动了不成?
[16:38.89] 那个瞬间,我大概不是一个瘾君子了。
[16:46.48] 不料,我很快被哪位面带腼腆似得微笑的年轻医生带领着进入
[16:55.10] 一栋病房楼,被咔嚓一声锁在里面。精神病院!
[17:04.27] 去没有女人的地方那句喝安眠药时自己的胡话,
[17:13.22] 分外离奇的变成了事实。那栋病房楼里清一色是男性狂人,
[17:22.89] 护士也是男性,女人一个也没有。
[17:28.51] 现在,我已无谓罪人,而是狂人了。
[17:36.15] 不,我绝对没发什么狂。
[17:41.84] 没有发过狂,哪怕一瞬间。可是,据说狂人一般都这么说自己。
[17:57.13] 换言之,情况似乎是,被关进这家医院的是狂人,而没有被关进的是正常人。
[18:06.35] 问神:不抵抗莫非罪过?
[18:13.84] 崛木那不可思议的美丽微笑使得自己哭了,忘了判断忘了抵抗,坐上车被领到这里,
[18:25.28] 被当成了狂人。即便从这里出去,
[18:36.02] 自己的额头上仍被烙上狂人,不,废人的印记。
[18:46.59] 人间,失格。
[18:51.65] 我已经不再是人了。