[00:01.43] |
予行練習 |
[00:02.88] |
遊園地の帰り道、俺たちは寄り道をして、公園のベンチに座って話していた。 |
[00:10.63] |
「お待たせ。飲み物買ってきた。あついから気を付けて飲めよ。ん?お前、指輪ずっと見てるな~そんなに見てるんなら早く付ければいいのに。」 |
[00:26.80] |
「何?もったいなくて付けられない?まったく、お前って奴は……」 |
[00:36.41] |
その時だった。俺と彼女の間に白いふわりとしたものが落ちてきた…… |
[00:43.89] |
「雪だ。今年初めて見た。ふ~ははは~お前、頭の上に雪が付いてる。でも、取ってやらない。ふ~怒るなよ。 |
[01:00.36] |
だって、このままにしておけば、雪がウェディンぐドレス白いベールみたいになりそうだろう。な、さっき渡した指輪貸してくれないか?」 |
[01:12.82] |
「ほら、左手出せよ。俺は病める時も健やかなる時も、お前を妻とし、一生を愛することを誓います。この指輪を、左手の薬指に嵌めておく。後もう一つ、これが誓いのキスだ。 |
[01:39.16] |
これでお前は全部俺のものだ。まあ~今のプロポーズは予行練習だ。約束する。いつかちゃんとした形で、もう一度お前にプロポーズする。 |
[01:57.55] |
言っとくけど、俺は実現できると思ったことしか口に出さない。俺が、お前に白いウェディングドレスを着させてやるよ。こうやって雪が降る寒い夜は、ずっと手を繋いでいてやる。 |
[02:19.48] |
お前の冷たい手は、俺が温める。そうやって、これからも手を繋ぎ合って、ずっと一緒にいたいんだ。 |
[02:35.36] |
---刈り薦の 一重を敷きてさ寝れども 君とし寝れば 寒けくもなし--- |
[02:44.50] |
どんなに寒い夜も、貴方と二人でいれば、ちっとも寒くない。 |
[02:51.78] |
「待って、返事は聞かなくても分かる。だって、俺たちは運命の赤い糸で繋がってるから。未来は、俺たちがこれから二人で決めて行こうな~」 |