[00:01.23] |
赤い系の代わり |
[00:02.39] |
冬休み初日、彼女のリクエストに答えって、俺たちは遊園地へやって来た。いろいろな乗り物に乗り、彼女は子供みたいにはしゃいでいた。ふと気付くと閉園時間を告げるアナウンスがなっていた。 |
[00:21.58] |
「ああ~結構いろいろ乗ったな~メリーゴーランドにジェットコースター、コーヒーカップだろう。後はぁ……」 |
[00:31.11] |
「ん?何だぁ?最後に観覧車に乗りたい?はぁ~俺はいいぞ。もう後一時間で閉園だし、観覧車で最後にするかぁ~」 |
[00:50.08] |
「へええ~俺観覧車って初めて乗ったかもしれない。結構高くまで登るんだなぁ~あれが学校か。じゃあ、あそこが俺の家か?お前の家は……あっちか? |
[01:11.18] |
ここからだと夜景が綺麗に見えるんだな~観覧車に乗らなきゃ気付かなかった。今日一日、楽しかったか?」 |
[01:24.76] |
「そっか。楽しかったならよかった。」 |
[01:29.40] |
「俺?俺はお前と一緒にいれば、どんなことだって楽しいに決まってるんだろう。そうだ。お前に渡したい物があった。これは俺からお前への愛の印。手出して。目閉じれよ。」 |
[01:53.55] |
「もう開けてもいいぞ。小さくてびっくりしたか?この箱の中に何が入っているのか、自分で開けて確かめてみろよ。この指輪、お前にやる。」 |
[02:12.11] |
「何?受け取れないって!どうして?別に高いものじゃないから安心しろう。それに、指輪を渡したからって、付ける付けないはお前次第だ。お前が決めろ。 |
[02:29.23] |
だけど、俺はそれを半端な気持ちでやるわけじゃない。もうどう言う意味か分かるよな。 |
[02:41.14] |
---妹も我れも 一つなれかも 三河なる 二見の道ゆ 別れかねつる--- |
[02:50.25] |
貴方と私は一心同体だから、分かれることなんてできない。 |
[02:59.39] |
「俺たちはお互いを繋いでいる赤い糸が見えないから、お前にこの指輪をやる。この指輪は俺とお前を繋ぐ赤い糸の代りだ。目に見える赤い糸も悪くないだろう。 |
[03:17.25] |
もし明日、まだお前と離れ離れになることがあったら、俺はこの指輪を頼りにお前を探す。だから、お前に持っていたほしいんだ。」 |