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不思議なことに彼女を見ていると私はまだ安心なんだと |
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そう思わせてもらえるのです まるでそれは魔法みたいに |
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平凡を具現化したような 平穏が乗り移ったような |
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平均が服を着たような 制服は膝下10cmみたいな |
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そんな彼女が一体どうしてと思うけど |
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どうやら磔にされて燃やされてしまったらしい |
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新しい魂などバカバカしいな |
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裁判にゃそもそも意味もなく 第三の意見など虚しく |
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階段から落ちて運ばれていくのを見ていた |
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自分じゃなくて本当に良かったな |
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あの子みたいな魔法が使えなくって良かったなんて思うよ |
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いやいやこれは作り話で ただのおとぎ話で |
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僕よりも先に隣のあの子が選ばれますように |
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なんて思っていないさ だって僕とは無関係で |
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本当にそうだったらいいんだけど… |
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「ねぇねぇそういえばあの子 なんとなく気に食わないんだよ |
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ねぇ君はどう思う?ねぇ君はどう思う? |
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だってさ、私とても弱いから誰かのせいにしないと |
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心が折れちゃう 涙こぼれちゃう |
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溺れちゃう 凍えちゃう 誰か殺せちゃう」 |
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『あぁ、そんなふうに弱さを受け入れられないあなたが |
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なんかとてもすごくかなり可愛そうだなって思います。 |
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実のところ、区別して、差別して、格別の軽蔑をしております。』 |
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んなこと言えないんだけど |
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口に出せばなにか変わるのかな |
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そんなことわかってるんだ そういつだって自分が一番ね |
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あいにくこれは真実で ただのノンフィクションで |
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僕よりも先に隣のあの子が選ばれて良かった |
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なんて思ってしまった だってどうしようもないんだ |
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誰だって焼かれたくないんだ |
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いつの間にか僕等は醜い怪物になっていて |
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誰かの平穏を奪って欲望を満たしていたんだ |
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そんな資格ないのに 必要もないはずなのに |
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一体何がしたいんだい |
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| [03:29.08] |
いやいやこれは作り話で ただのおとぎ話で |
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昨日テレビで流れてたどこかの不幸な出来事で |
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隣のあの子が裸足で登校したって |
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決して無関係で |
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いやいやこれが真実で ただのノンフィクションで |
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今日もまるで日が昇るみたいに起こる出来事で |
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君がやめたって 僕がやらなくたって |
| [03:58.91] |
今日も回り続けんだ |
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| [04:02.69] |
やがて魔女が死んで怪物はやっと気づくんだ |
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いつまでも解けることのない呪いに掛かったんだって |
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傍観者の罪科を 屋上を染めた夕日を |
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忘れることは |